くが耳鼻咽喉科(愛媛県松山市北条)

週刊 談話室

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2026年3月29日号

「今週の談話」

春らしい天気になった日曜日、松山城へ家族と行きました。

たくさんの人が溢れていて、外国の人もたくさん見かけました。

松山城はいつ見ても堂々たる風格のお城です。

桜は3~5分咲きでしたが、結構楽しめました。

犬連れ車いすで来られた方が多く見られ、平和な日本を感じさせてくれました。

ピンクが美しい陽光桜が数本見られました。ソメイヨシノより少し早めに満開を迎えています。

松山城と陽光桜

私の俳句仲間の金澤健さんが「箴言詩」(星雲社)なる本を出版しました。

今回はこの本に関する話題をお送りします。

句会仲間の金澤健さんが俳句、川柳を巡って風刺的箴言詩(ふうしてきしんげんし)なる文芸に取り組んでいます。今回彼の箴言詩をまとめたものが星雲社から「箴言詩」として出版されました。風刺的箴言詩は、社会の矛盾、人間の愚かさなどをユーモアや厭世感、教訓の形式(箴言)で示す詩的表現です。短い言葉の中にユーモア、厭世感などを表現します。

金澤さんはその人生街道を芭蕉の辿った奥の細道に模しているものと思われます。芭蕉は、人生は旅だと暗喩して言ったように金澤さんの経験した人生人間街道の旅です。この本には彼が培ってきた俳句川柳から学んだ、大胆な論理の飛躍矛盾強制的な含み笑いがあり、彼の貴重な主張となっています。

芭蕉の唱えた「月日は百代の過客」という意味は深い。「月日」は広く自然界の時空と考え、季節の変化、自然の摂理は人が向こうから来るように、我々の方に歩いて来ると考えられます。金澤さんの詩想の背景にはこの芭蕉の言葉が踏まえられています。この本は世界を股にかけて活躍してきた金澤さんの世界中の風景、人間から得た貴重な人生書です。以下はその著作から引用した箴言詩の一部です。

人の世や喜怒哀楽の上座に喜

人生とマラソン 後へ向かって駆けて勝者になった者はいない

不本意な水も引き連れ滝落ちる

亡くなっているのに存在感のある人 / 生きているのに死んでしまっている人

言行が一致していて疎まれる

けなしても自分の地位は上がらない / 誉めても自分の地位は下がらないい

毛髪を失うことを気に病むが / 信用を失うことの方が致命的だ

富者の家にも貧者の家にも西日は平等に当たる

兎と亀 同じ競争をさせるのが間違っている

年を取ると角が円くなる人もいる / 角が尖り立つ人もいる

話が長い人の不幸 / 聞く人も本人も話を理解していない

弁舌は舌禍を招き / 沈黙は誤解を招く

涼しさを説く高僧の玉の汗

コブシ

しっぽふり風に甘えて花こぶし

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