2019年3月14日号
「今週の談話」
インフルエンザに続いて花粉症が猛威を振るっています。
例年の薬が効かないという方が多く、特に目が痒くなると言われます。
花粉が多いのか、のどまでおかしくなり、のどの違和感や咳まで生じることもあるようです。
かぜの初期症状と花粉症は同じなので、どちらか分からない方もいます。
かぜをひいて咳が止まらない、のどがいがらっぽい、のどの上に何かあってすっきりしない、などの様々な症状は多少花粉症の影響があるのかも知れません。
今の時期は外来が多忙ですが、突然鼻血が出て止まらないと言う方も2~3人続けて来られることもあり、ここで診療の流れに停滞を生じます。
3月前後は進学、就職、転勤などで世の中が大きく流動する中で、人々の身体にも異変が生じやすい季節です。突然のめまいで天地がひっくり返る思いをする方も多くなります。
一過性のめまいは、突然動悸がしたり、急に血圧が上がったりするのと同じで、身体の中のごく小さなマグマが動いていると考えることもできます。
めまいは代表的な頭位めまい、メニエル病、起立性低血圧症などの他に、一過性のめまいも多く存在します。これらの中には、ストレスによる一過性脳虚血発作、耳に行く内耳動脈の一時的血流障害、脳の前庭神経核への誤信号などが考えられますが、一過性のものは単純に体調の変化と開き直ってみてもいいこともあります。たとえば急に耳鳴りが生じても、いつの間にか消えてなくなることは、だれにも良くあることです。そのような現象と考えてもいいようです。
メニエル病の初期は症状が軽いので、これは様子見となります。繰り返し症状が生じれば、メニエル病と分かります。
メニエル病は治療を行えば、繰り返しめまいがおきることは無くなりますので、積極的な治療が必要です。
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庭の椿が咲き始めました。
今は藪椿が良く咲いていますが、貴重な玉之浦も咲いています。
椿はたくさんの種類があり、咲く時期もそれぞれなので、結構長く花を楽しむことができます。
ぼんやりと海みて過ごす椿かな