くが耳鼻咽喉科(愛媛県松山市北条)

週刊 談話室

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2025年2月23日号

「今週の談話」

朝、新聞を取りに出ると庭の通路点々と濡れていました。

こんな雨の降り方があるのだろうかと空を見上げると快晴です。

新聞受けのケースの上を見ると、何と雪がうっすらと積もっています。

周りを見渡すと、フェンスの上にも整然と雪が積もっています。

夜明け前が少し降ったようです。

今年はいつまでも寒く、天皇誕生日の今朝も雪が降ったのでしょう。

北国は大雪で大変そうですが、温暖な瀬戸内海地方もたまにはが積もります。

雪が降る中、梅の花が満開になってきました。

雪と梅の花

松山にも雪天皇誕生日

80歳の女性が右手で頬を抑えながら診察室に入ってこられました。

右のほっぺが痛く、少し腫れています。内科に行くと歯医者に行きなさいと言われ、歯医者さんに行くと耳鼻咽喉科に行けと言われました」と言われました。

歯科では明らかに急性副鼻腔炎を疑っています。

患者さんを診ると、頬は腫れていませんその周辺が痛いと手で押さえています。

こういう人はたくさん来られます。

「数日前に、大きい口を開けたでしょう。ぼた餅を大口開けて食べませんでしたか」

「いやぼた餅は食べていません。…そう言われたら、この前買い物に行ったとき大きいチョコレートをみつけて、美味しそうだと思い買って帰りました。チョコレート割らず、そのまま食べると美味しそうに見えたので、そのまま大口を開けて食べました」

「それそれ、それが原因です。ベッドに寝てください」と言って、下顎を左右に動かしてみました。「どうですか、どちらが痛いですか」「アッ、右を押されると痛いです」

これは、顎関節症(炎)です。顎を開きすぎて、顎関節に痛みが残っているのです。

顎の矯正法を教えてあげました。

チョコレートが原因だなんて…」とぶつぶつ言いながら帰られました。

この病気に関連した症状の方はよく見かけます。そして、副鼻腔炎中耳炎外耳道炎などと誤診されていることも多いのです。

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