くが耳鼻咽喉科(愛媛県松山市北条)

週刊 談話室

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2025年3月13日号

「今週の談話」

にわかに外来が忙しくなりました。

風邪様症状の人やスギ花粉症の人が混在しています。

今年は花粉飛散が多くなるとの予報どおり、3月になり気温が上がってくると、花粉症の症状を訴える方が増えてきました。たいていの方が例年通りの治療を希望されますが、中には友達が良かったというのでお願いしますと鼻のレーザー治療を希望される方もいらっしゃいます。

飲み薬はたいていの方が自分に一番合うものを知っていますので、「あれをお願いします」と言われることが多いです。

小児科、内科で鼻水の治療をしてもらっていますが治りませんと言って来られた親子の方が印象に残りました。花粉症のシーズンなのでアレルギー性鼻炎だろうと言われ、アレルギー性鼻炎の治療をされているそうです。しかし、二人とも鼻には膿汁がみられ、それがのどに垂れてきていました。私のぱっと見の印象では二人とも副鼻腔炎だと思いました。念のためにとレントゲンを撮ってみると二人とも副鼻腔炎の画像でした。副鼻腔炎の鼻水と花粉症の鼻水は、時には分かりにくいことがあり注意が必要です。

花粉症の治療に舌下免疫療法なる治療法が取り入れられて治療が進んでいます。この治療の評価はまだ定まっていませんが、今のところある程度の効果はあるようです。

私の医院でいち早くこの治療を始められた60歳代の方がいらっしゃいました。2年ほどして、効果は感じられないと、途中でやめられました。やはりだめかと思っていましたが、別の方で「順調です」と答えられる方もいらっしゃいました。

最近の花粉症は軽症のことが多く、治療されている方の様子もまちまちでした。しかし、今年は花粉が多いので、効果判定が分かりやすいです。減感作治療をしているせいか花粉症なのに鼻の症状は軽いですと言う方は、この治療法は見込みがあると思います。その逆で減感作治療をしているのに鼻水が出て困ります、と言う方にはこの治療法に疑いがわきます。

医院も35年を過ぎると雨漏りをするところが出てきました。

二階のベランダに厚手のビニールカバーを張っているのですが、そこのどこかに亀裂が生じてるのだろうと推測の元に、びっしりと書類を入れている物置を動かしてみることになりました。物置には今では不要なものがたくさん入っています。それらをすべて取り出し、必要な書類だけベランダから敷地内の大きい倉庫に移動させることにしました。この移動は私たちには大変な仕事でしたので業者に来てもらいました。

ベランダの物置を動かして雨漏りの原因となってる亀裂を探そうとしたのです。しかし、物置の下からは雨漏りの原因となる亀裂は見つからず、物置とは関係ないところから亀裂は発見されました。そこを塞いで雨漏りの修理を終えました。

結果的には雨漏りの原因を探すために行った物置の整理のおかげで物置の不用品の整理ができて、すっかり物置の4個が空になり、院内のこまごました物品をそこに運び込んで、院内をスッキリさせることができました。

になると庭に様々な花が咲き始めます。

この花はヒメリュウキンカと言う花です。

イギリスやヨーロッパ大陸の山地の湿った草原や湖沼畔に生える、小型のキンポウゲの仲間です。根をばらばらにして植え替えるとどんどん花が増えていきます。

ヒメリュウキンカ

水温む鉢植えの土機嫌よし

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