![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
||
![]() |
![]() |
![]() |
「暑いなア」 「この暑いのによく歩いてきたなア」 こんな会話が多くなった待合室です。今年の夏は暑く、また異常渇水が各地でみられています。夏の甲子園では、県大会でシード校にもなれなかった佐賀商業が、あれよあれよという間に優勝してしまいました。プロ野球界では、終盤に来て首位 争いが激烈になっています。政治では、誰もが考えたこともない自社連立の内閣が生まれ、社会党の委員長が首相となり次々に社会党の政策を転換しています。宇宙では、木星に彗星が何個も衝突しました。 この世界の異変は一体何なのでしょうか。古代中国に陰陽、五行の思想があります。 これは自然の「気」の営みを法則化したものです。五行は、木→火→土→金→水と循環してゆきます。四季は木=春、火=夏、金=秋、水=冬と移ります。木星に異変が生じたため、宇宙の「気」は地球の火(夏)に異常を招きました。また、昨年は長雨と冷夏で陰夏でしたが、陰陽の移りから考えると今年は陽夏となり、暑い夏となったのです。 日本を支配する狂気は、天気の異常のみならず、高校野球やプロ野球の世界をも熱気で包んでいます。もし、この異常気象がなければ佐賀商業が優勝だったかどうか。プロ野球がこれまでもつれていたかどうか。また、社会党の大変身があったかどうか不明です。 そもそも「気」とは何でしょうか。古代中国では、「気」は生命のエネルギーであり、宇宙、万物そのものと考えられていました。風は天の「気」、水は地の「気」と考えていたのです。万物に陰と陽があり、四季折々、政治、経済、社会の絶えない移り変わりを、「陰陽・五行」で説明したのです。 人はまた小宇宙です。この人の中にも生命のエネルギーがあり、これが「気功」となりました。気功はもともと、正しい呼吸による健康法ですが、治療の一つにもなっています。「気」を用いた治療法は、針灸学です。このような「気」がある一方、今日では、色気、酒気のように自分の感情や情緒を表現する意味で「気」が使われています。 陰陽五行説により未来を予測してみましょう。外れたら笑って許して下さい。 松山の水不足はいつ解決するでしょうか? ― 9月、10月にはかなりの雨量が見込まれます。12月には解決するでしょう。 プロ野球はどこが優勝するでしょうか? ― 巨人と近鉄 社会党はどこへ行くのでしょうか? ― 党の名は消え、分裂するでしょう。 (1994年10月) |
![]() ■BACK | ■NEXT |