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3月3日「耳の日」に、県視聴覚センターで柳原教授の「人工中耳、人工内耳」のご講演があり、私も拝聴させていただきました。さすがに大変わかりやすく、部屋にあふれんばかりの出席者に深い感銘を与えられました。進化してゆく人工中耳、人工内耳にこれからも大いに期待してゆきたいと思います。 その後、医療相談があり、私が担当させていただきました。相談に来られましたのは、9名でした。 一番多い相談は耳鳴りでした。耳鳴りは、原因が不明なことが多く、治りにくい病気の一つです。私は、東洋医学的手法で治療することが多く、つぼ療法に漢方薬の処方を行い、治療しています。確かに耳鳴りの治療は難しいのですが、治ったり、音が小さくなる例もよくありますので、あきらめずに治療してみて下さい。 Kさんは、鼓膜に穴が開いていて聞こえにくいため、時々紙を貼って治してもらっているそうですが、このまま治療を続けてもらったらいかがでしょうか。簡単な手術もありますので、決心がつけば手術をした方が良いかもしれません。 Sさんは、最近聴き取りが悪くなっているとのことでした。聴覚の細胞も年とともに少しずつ減少していますので、これ以上望むのはむつかしいでしょう。聴き取りが悪くなってもお元気なご様子で、大変ありがたいことではないでしょうか。 高度難聴のIさんは、耳のご質問かと思えば、においを感じなくなったとのことでした。嗅覚の低下症も、治療を続ければ徐々に改善していく例がみられます。注射をしてみて、においを感じるようでしたら、このままあきらめずに治療を続けて下さい。 Tさんは耳管が開きすぎるご様子でした。以前よりは症状は改善しているようですので、このままの治療をお勧めします。 Yさんは、子供さんの難聴でのご質問でした。小さい時から聞こえにくいようでしたが、滲出性中耳炎も合併しているご様子です。ぜひ一時的な鼓膜切開ではなく、チュービング療法をしてもらってはいかがでしょうか。もう少し聞こえるようになるかもしれません。 このようにご熱心なご質問が多く寄せられました。治療を受けていらっしゃる方は、主治医の先生にご相談しながら、根気強く治療してみて下さい。 立派な視聴覚センターが完成していました。大いに交流を深めてゆきたいものですね。 (1996年3月)
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