くが耳鼻咽喉科(愛媛県松山市北条)

週刊 談話室

■戻る

2021年7月15日号

「今週の談話」

新型コロナウイルスの勢いが増してきました

東京だけ少しずつ増えていたものが、地方にも広がってきました。

東京オリンピックの頃が一番の感染のピークとなるかもしれません。

次々と変異株が出てくると、終息が読めなくなります

幸いなことにワクチンを打っている世代には感染の広がりがみられていません

ワクチン接種が広がれば、感染拡大は終息に向かっていくようです。

あと数か月を辛抱したいと思います。

*

どこからか鳥が運んできたと思われるオニユリが庭に咲いています。

鱗芽は零余子(むかご)と呼ばれ食用とされます。

山芋の肉芽も零余子と言われ、零余子飯が美味しい。

オニユリ

*

最近葛飾北斎「神奈川沖浪裏」が気になり、調べなおしました。

日本人の中で世界的に最も有名な画家(絵師)は葛飾北斎である。

「富嶽三十六景」の一枚「神奈川沖浪裏」は世界中に知られている。

北斎は90歳まで理想の絵を追い求め画狂老人と言われ、中国や西洋の絵画技法を熱心に研究した。

「富嶽三十六景」を発表した時は70歳であった。

北斎は「波」を何年も研究し、欄間彫刻家の「波の伊八」の作品を大いに参考にした。

「神奈川沖浪裏」は遠くの静謐な富士と転覆しそうな小舟を大波が荒々しく飲み込むように描かれている。絵を見るものをも飲み込みそうな迫力である。また、触手のようで不気味だ。

北斎が描いたのはこの下絵だけで、絵付けは摺り師の仕事である。

この波絵には西洋から輸入されたベロ藍(ベルリンブルー)が使われ、濃淡を生かして波をリアルに表現することに成功している。

「神奈川沖浪裏」「波裏」を描いているのだ。内から見た波を描いていることに気付かされる。つまり北斎は外からでなく内側から波を見ていたことになる。

小舟に乗って波に翻弄され、圧倒的な波を見たのだろうか。ある時は大波に遭い舟から振り落とされて、板に捕まり、偶然板にしがみついて見た波の迫力がいつまでも忘れられなくて、この経験を絵に残したかったのかも知れない。

サーファーの日本第一号はなんと北斎であったのだ。

サーファーは波を飛び出す北斎

ページトップへ