2022年7月12日号
「今週の談話」
次々に変異を繰り返しながら次第に弱毒化している新型コロナ感染は、一時的に勢力が弱くなっていましたが、様々な分野で規制が緩和されるにしたがって、また広範囲に感染が広まってきました。しかし、重症化する人は少なく、感冒様症状で治まっていく人がほとんどとなっているため、国も様子を見ています。
ロシアの攻撃しているウクライナはアメリカなどが高性能兵器を提供するようになってから、次第にウクライナが反撃に転じようとしています。ロシア側の軍事力、兵力に限界が見えてきています。
そんな中、突然として安倍元総理が凶弾に倒れ、命を奪われました。母親がある宗教団体に入信し、多額の寄付を行い、残された犯人が生活できなくなったということが犯行の理由になっています。この教団のトップを狙ったが、相手との接触ができなく、教団と関係が深いと勘違いされた安倍元総理が狙われたようです。
このような事件はたいていが自分の生活ができなくなって、邪推を含めてその原因を作った人物を襲うことが多くみられます。
私たちのところでは、この梅雨の時期に雨が降らず、深刻な水不足が問題となっています。今はずっと雨の降らない曇り空が続いています。「戻り梅雨」と苦しい表現を使っていますが、本当は梅雨明け宣言が早すぎただけなのでしょう。気象庁長官が出てきて「すみません、うちの担当課長が間違いまして梅雨明け宣言をしてしまいました。あれは梅雨の中休みだと私は言っていましたのに。困ったもんです。本当に申し訳ありませんでした。梅雨明けは例年通りで、雨もそれまで必ず降らせます。(深々と一礼)」と、言うべきでしょう。
*
九州から数年に一回ほど来られている方が、「コロナが落ち着いてきましたので、やっと来ました」と言って久しぶりに来られました。10年ほど前に耳が詰まった感じがして音が反響して仕事もできないと大学病院を含め各地の耳鼻咽喉科を受診し、あるところでは耳管開放症と言われ、また別のところでは耳管狭窄症と言われ、また他のところではうつ病と言われ、解決できずに私の医院を訪ねて来られました。こういう病気を私はたくさん経験していますので、話を聞いただけで耳管狭窄症と分かりました。耳管通気をしてあげるとすぐに明るい顔になりました。しかしこの方はこれだけではなく、耳管通気してしばらくするとまた元に戻りました。別の何かもあると考え、よく調べると上咽頭炎がみつかりました。上咽頭処置を加えると、鬱々としていた気分が晴れたようでした。その後、諸症状は改善され一時期仕事休んでいた仕事もできるようになりました。今では、この方とは気心が知れる関係となり「私はたくさんの耳鼻科に行きましたが、耳管通気は先生が一番お上手です」と笑いながら話してくれました。
耳管通気は微妙な手先の感覚を要します。私は一度通気治療を施しただけで、不思議なことに、すぐにどうすれば上手にできるかを指先に感じました。自分で語るのもおかしいですが、「手先が器用だ」と昔から言われていました。それが医療現場でも生かされています。
多ければいいと言うわけではありませんが、上咽頭炎の治療も恐らく経験からいうと日本でも一番多い方です。というのは上咽頭炎の学会に行ったとき、日本で一番上咽頭炎の治療をしている先生と紹介された方がいましたが、私はその方より多く経験していました。
今でこそ、上咽頭炎の解説本が出て、この本を読みながら上咽頭治療を開始した医師が多くなりましたが、私は耳管開放症、耳管狭窄症、上咽頭炎の治療は30年以上の治療ノウハウを持っています。
この治療経験は生意気な言い方になりますが、例えれば「職人気質」が必要なもののようで、教えても人には伝えにくいもののようです。その経験を生かして、この方の治療に当たり、治すことができたのです。
ところで、私は学んだことで解決できないことがあると、自分の経験を基に様々な治療法を工夫して独自の治療を行っています。そして、それなりに成果をあげています。
今は慢性扁桃炎から生じる病巣感染症といわれるアトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、IgA腎症、慢性蕁麻疹、血管炎などの難治性の病気を治しています。

古池や蛙と祈る「雨よ降れ」
