2022年8月16日号
「今週の談話」
お盆休みを利用して、ミュージカル「ミス・サイゴン」を観に東京に行ってきました。
私は趣味の一つにミュージカルの観劇と公言していますが、よく考えてみるとミュージカルでも観に行っているのは「ミス・サイゴン」と「レ・ミゼラブル」だけです。その他のミュージカルも観ましたが、全く感激することはなく、「ミス・サイゴン」と「レ・ミゼラブル」以外は観に行かなくなりました。

「ミス・サイゴン」はベトナム戦争が終わる直前(1975年4月)のベトナムが舞台です。
アメリカに行って一獲千金を狙っているキャバレーを経営しているエンジニア(駒田一)が主役です。
アメリカンドリームは女性も同じです。アメリカ人(軍人)と結婚してアメリカに渡りたいと密かに願っています。もう一人の主役の17才のキム(昆夏美)もまたそういう心理があったのでしょう、エンジニアの店に入ったその日にアメリカの軍人クリス(海宝直人)と恋に落ちました。そしてそのまま子供を宿すことになります。(その後、ベトナム人の許嫁がいましたが、これを振り切ったため、トラブルとなり、許嫁を射殺してしまい、自分もいずれ自殺することになります)
クリスはアメリカにキムを連れて帰ると約束しましたが、終戦のドタバタでそのような余裕はなく、キムはベトナムに残され、子供を産みます。
アメリカに帰ったクリスはそこでエレン(知念里奈)と結婚していました。
3年後、ベトナムへ行く機会があり、エレンを連れて行きました。そこで、キムと再会し子供にも会いました。クリスが迎えに来てくれるのを待っていたキムは、クリスが結婚していたことを知り、子供をキムに託して自分は自殺してこの恋を終わらせました。
あらすじはそのように単純ですが、舞台ではキャバレーの淫靡な様子やベトナム軍の勇壮な行進、アメリカに帰る時の実物大のヘリコプターに乗り込むシーンなどの見所がたくさんあって飽きさせません。
私たちの町には縫製工場がいくつかあり、そこにベトナムの若い女性がたくさん働いています。舞台のキムのように可愛い、魅力的な女性が時々私の医院に来られます。日本人と変わらない姿はベトナムの人々に親近感を持つようになりました。

かの胸へいのちざわめく花野かな
