2023年5月25日号
「今週の談話」
新型コロナ感染症は感染者数の減少に伴い、3年間2類に分類されていたものが5月8日からインフルエンザと同等の5類に分類されるようになりました。
コロナ後遺症に悩まされていた方がたくさんいましたが、治療法の改善で良くなって行く方々が徐々に増えてきました。全身倦怠感や頭がもやもやして(ブレインフォッグ)、学習能力や学習意欲の低下に悩んでいた学生さんは、学校に行き勉強ができるようになり、社会人の方は仕事を休まざるを得ませんでしたが、それらの症状も改善して仕事ができるようになり、社会復帰する方が増えてきました。
コロナ後遺症の治療に有効な方法は未だ提示されていませんので、各医療機関が独自の治療法で対応しています。私の医院では、治療を重ねるにしたがって効果的な治療を行うことができるようになりました。
コロナ後遺症はウイルスの一部が身体に残ることが一番の課題で、それにより様々な後遺症がでています。まずウイルスを身体から追い出し、諸症状の改善を行うという基本原理を設け、それに従って治療を行うと、治療効果がでてきました。
全身倦怠感、ブレインフォッグ、意欲の低下などは脳の活性を高めることで、解決できるようになりました。
私の主な治療点は三つあります。
一つはウイルスの感染がいまだにくすぶっている上咽頭の治療。
二つ目が感染を改善する(コロナウイルスの除去)ための漢方薬の選択。
三つめがブレインフォッグなどの弱っている脳の活性を促す経絡治療。
以上の治療を行い、コロナ後遺症を改善させています。
従来のコロナウイルスはありふれた感冒を生じるウイルスの一つです。これからは新型コロナウイルス感染症も感冒と同じような経過で治せるようになるのでしょうか。
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北条の鹿島の渡船場近くに「はま」という小さいカフェを開いている若い女性がいます。彼女は小さいころから時々母親に連れられて私の医院に来られていた方でしたので、一度行ってみようと思っていました。
このカフェに何度か行ったことのあるという私のスタッフが、私たちが北条でしている小さい句会に彼女も参加してみたいと言っていたと教えてくれたので、それなら句会にぜひ入ってもらおうと、彼女(さくらさん)に会いに行きました。

少し先に鹿島神社の鳥居が見える道路沿いに「はま」はありました。
「はま」は船溜まりに面した、小さな一軒家です。一階が喫茶ルーム、二階が宿泊施設という作りで、女性が経営している様子が伺えるかわいい雰囲気が醸し出されています。表のベンチの横には腹を見せたボートが立てかけられていて、その腹が何かを語っているようで印象的です。

彼女はにこにこと話しかけてくれるかわいい女性ですが、愛媛新聞(5月24日)
の「伊予弁」というコラムに時々エッセイを寄せています。最近では「外へ出るのに一大決心をするほどの真冬日や、干したばかりの洗濯物も、行き交う人の足元もさらうような嵐の日、レコードだけが寂しく回る店内に突然『コーヒーあるか?』と、近所のお父さんがやってくる。」「喫茶店とセレクトショップ『はま』がオープンして3か月、冬の間に準備を進めていた宿泊とギャラリーもすこしずつ営業を始める。パブリックハウスとは何か、人の心にとってどんな存在であることができるのか、私なりの翻訳を試みていく」などと書いています。

文才が溢れていて、自然の営みにも興味が深く、「杜人(もりびと)」という映画をこのお店で6月24日(土)に昼の部14時~、夜の部18時30分~、上映するそうです。
さくらさんは様々なことに興味が尽きないようです。

