2023年11月21日号
「今週の談話」
天候が不順で暑くなったり、寒くなったりが繰り返されています。
私の医院は南側に面していいますので、雲が多い日は寒くなり、太陽が出てくるとすぐに暑くなります。朝は床暖房を使い、午後からは冷房を入れるという日もあります。外は寒いから厚着してきた方が、待合室に座ると暑いほどで気分が悪くなるという人も時々みかけます。
先日は突然黒い雲に覆われたと思っていると、雨あられ、雷が襲って来ました。これは局地的なことが多く、後でそのことの噂話をしていると、「こちらは何もなかったよ」と言われたことがありました。

美容室の店主と語る雹(ひょう)と恋
めまいが治らないと様々な病院を転々としている方を時々みかけます。「出された薬を飲んでも何も治らない、かえって気持ちが悪くなる」と説明してくれる方がいれば、「出された薬を飲んでいたらこんなにたくさんになりました」と大きい袋に入った薬を抱えて来られる方もいます。
めまいの薬を律儀に飲んでいる方はめまいの他に「最近は眼も悪くなり、眼科にもいくつもりです」と言っておられました。
ふらふらするめまいにPPPDなる病名をつけて、抗精神病薬を出す病院が増えています。そういう方はふらふら感は治っていないのに、目が悪くなったり、不眠症になったり、頭痛などの副作用を生じることもあります。これらは驚くことにこの抗精神病薬の副作用と思われます。
めまいに抗精神病薬(抗うつ薬)が必要なのでしょうか。その出発点が疑問に思います。こうした薬でふらふら感がとれる方はそれでいいのでしょうけど、飲んでも治らず、かえって様々な症状が出てきていると言う方はその薬を中止すべきだと、私は患者さんに説明しています。
こうしたふらふら感は薬で治す病気ではないと私は思っていて、私は主にツボ治療で対応しています。
ただこの治療は何種類かのツボを組み合わせたもので、丁寧に探さないとうまく見つかりません。人によって微妙に異なっています。また、治療していると微妙に治療点が移動します。「この辺です」と説明できるものではないのです。
メニエル病に利尿剤(イソバイドなど)を長期に飲んでいる方もいます。治っていますかと聞くと「出されたので、飲んでいますが、効き目はどうも…」と言う方もいます。こういう人にも「これは全身のむくみ、水分過多を治す薬で、内耳と言う小さいところの浮腫(メニエル病)を改善させるには無理があります」と言って別の薬を飲んでもらいます。
めまいは、とくにふらふら感はどうしても薬だけでは治り難く、それだけ患者さんもついふらふらといろいろな病院をめぐることになります。
めまいの治療は難しいと思います。メニエル病の内耳浮腫を取る目的で利尿剤を飲むと、めまいには効かず副作用ばかりが残る例、ふらふらめまいがPPPDと診断されてうつ病につかわれる薬を飲み続け、かえってめまいがひどくなったり、視力が低下したり、頭痛などの副作用が続いたりする例があとを絶ちません。
私も一時は使ってみましたが、それらは効果がほとんど見られず、副作用の方が強かった経験があり、今は全く患者さんに出していません。
ふらふらするめまい感を安易にPPPDと診断していいのでしょうか。そして安易に抗精神病薬を漫然と使っていいのでしょうか。
またメニエル病に関連する病態に安易に長期に利尿剤(イソバイドなど)を使っていいのでしょうか。
個人的には疑問に残るめまい治療例をよくみかけるようになりました。
私は、ふらふらめまい感にはくすりは使わず、ツボの治療を行っています。
それなりに効果は得られています。
